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MCセミナー ~DNAR~

こんにちは!“チームここはじ”のみなみです♡

 

先日ブログで、人生の最終段階の医療における賛否両論を紹介させて頂いた、当院で毎年定期的に開催されている、「MCセミナー」の2回目が開催されました。

 

本日は、第二章「DNAR」をお届けしたいと思います♪

 

 

「MCセミナー」の概要についてはコチラ👇

MCセミナー~取り組み紹介~

 

 

 

ではさっそくご紹介していきます。

今回もMCセミナーの発起人でもある長嶋副院長が講師をされました☆

 

今回のテーマは「DNAR」

何の略かというと… do not attempt resuscitation

米国では、蘇生に成功することがそう多くない中で蘇生のための処置を試みないという事。と定義されています。

つまり病状の急変時の対応についてのお話です。

 

医療従事者は正しくこのDNARを理解できているのだろうか?という問いかけがありました。

DNARは心肺蘇生法をおこなわないのであって、診察や検査、苦痛緩和をすることは求められているという事でした。

 

そして、DNARは亡くなる直前のひとつの選択にも関わらず、入院時に判断をしなければならないという難しさや、それまでにはいくつもの治療や療養についての道を選択する機会があるというお話を伺いました。

 

そこで大切になるのが…アドバンスケアプランニング(ACP)

「治療や療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス 」だそうです。

今回のテーマであるDNARはこのACPを繰り返す中で決定していくべきだと伝えられました。

そしてACPを繰り返していく中で、患者様本人が人生のどの段階にきているのかを受入れ、無理な心肺蘇生を試みないDNARを選択した上で、自然な死を受け入れるということ、AND(Allow Natural Death)を選択できるような、環境を作っていきたいという目指すべき姿が提示されました。

 

結果今回のMCセミナーでは

ACPを重ねていくことで、代理決定者の覚悟や治療の選択、急変時の選択が決まっていくという事を学びました。

医師がいなくても行える行為であり、ご施設様にもACPを普及して行くことで、病院とご施設様、そしてご家族様が共に創り上げていく必要がある。

そしてACPを繰り返すことで最期を迎える時に、ご本人・ご家族様・ご施設の方が、「よかった」と思える環境を作っていく事が目指すべき姿である、というお話でした。

セミナーに参加してみて…

DNARはよく聞く医療用語ですが、ACPは初めて知りました❣

後で教えてもらったのですが、ACPのガイドラインでは今回の改定で、医療・ケアチームに介護従事者が明確に位置づけられたそうです。

セミナーの中でもあった施設へ普及していく事も含めて、まさに当院が推進している“地域連携2.0”の目指すべき姿の一つという事ですね✨

 

今回はセミナー後に講演を受けたMC、地域連携部を覗いて見ました👀

現在、患者様の人生に寄り添う為に終末期のガイドの作成に取り組んでいるとの事 !

 

 

さっそくACPの考え方や内容について話し合われ、盛り込まれる事になっている様子。

セミナー後の質問タイムでも積極的質問が飛び交っていて、その後には情報や想いが様々な形で繋がっていく、そんな姿を目の当たりにして胸が熱くなりました。

そしてそんな姿を皆さんにお届けするのが私の使命だと、強く感じた瞬間でした。

これからも湘南第一病院の想いやいきいきと働く職員の姿をお届けしていきます❣

 

前回のMCセミナーはコチラ👇

【MCセミナー~人生の最終段階の医療における賛否両論~】

今回講義をされた長嶋副院長の紹介ページはコチラ👇

【トップキーマン紹介 長嶋副院長】

 

当院の診療の想いについての動画はコチラ👇

【診療に対する想い】

地域連携2.0についてはコチラ👇

地域医療連携会

 

次回のMCセミナーのテーマは

「ポリファーマシー」です。

このテーマという事は…講師はあの先生に違いないですね!

乞ご期待☆

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