1老いるとは3 老いるとは、若年層にはない、経験や豊富な知識を得て、それにより懐が深くなっていき、心が豊かになっていきます。「高齢者になったら動きが鈍くなる。」と揶揄される方もいらっしゃるかもしれませんが、それは、見方を変えると、様々な余裕を持つ事ができているという裏返しとなります。論語で有名な孔子の言葉に、人は老いるほど豊かになるのだと表現しています。孔子は「老い」を衰退ではなく、逆に人間的完成としてとらえています。また、お釈迦様は、と教えられています。身体の若さよりも心の若さが大切なのだという教えです。心の若さを保てれば、若々しく生きていく事ができます。歳を取るのではなく、歳を年輪のように重ねていき、年を重ねるほど立派になっていくのではないでしょうか。ご家族様に至っては、親孝行や恩返しをする良い機会が持てる大切な時間となります。「六十歳になって人の言葉が素直に聞かれ、 たとえ自分と違う意見であっても反発しない。七十歳になると自分の思うままに自由にふるまって、それでいて道を踏み外さないようになった。」「身の長者 よりも、心の長者 になりなさい」人が老いる事の意味
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