医療安全研修~データから見る分析とケーススタディー~
2019.04.27
こんにちは!チーム“ここはじ”のみなみです☆彡
当院には”委員会”というものがいくつかあり、
今回はその中の一つである
教育委員会の目的と、取り組みの一部をご紹介いたします。
まず教育委員会の目的について、委員長である
塚原副院長にお話しを伺ってきました。
「教育委員会は、医療・介護・福祉の知識や技能の研鑽はもちろんのこと
それ以外のことについても積極的に月に一度、約1時間学びの時間を持ち
職員一人一人のパフォーマンスを高め、
その結果、ユーザー(患者様/ご利用者様・ご家族様・支える方々)に対して
還元することを目的とするとのことでした。」
では、取り組みの一部として、医療安全研修について
その講演内容を、ご紹介していきたいと思います。
今回の研修は、企画から講師まで医療安全員会のメンバーが行いました。
毎月行われる委員会の中で、
“SDHの日常で起きているインシデントとアクシデント、クレーム”の報告があり、
「こうすれば事故を防げた」
「こうしていたら間違えていなかった」
など、委員会メンバーが議論し、各部署へ注意喚起をしてきましたが、
もっと一人一人が意識してほしいという思いから、
3つの事例を作り、実際にロールプレイングで実践して見せて、
チームに分かれてディスカッションをするという研修が行われました。
ロールプレイングでは、新人看護師がエラーの報告をした時の様子を再現しました。
怒られる(;’∀’)とドキドキの新人看護師さん!
報告を受けた師長は、
「何で起きたんだー!!( `―´)ノ」
と怒るのではなく、
「なぜ起きてしまったのかな?どうしたら防げたのかな?」
と、質問を投げかけました。
絶対に怒られる!という思いから、報告するのは嫌だな~。とか、
分からない、知らない。と、ついつい逃げてしまいたくなりますが、
その人が良い、悪いで判断するのではなく、
起きた事象(コト)に対して話すことで、もっと気をつけよう!
同じことは繰り返さない!という気持ちになりました。
その後、実際にチームに分かれて、
委員会メンバーがファシリテーターとなり、
「エラーが起こってしまうのはなぜ?」についてディスカッションを行いました。
皆さん、「なんで何だろう~?」とたくさんの意見を出し、話し合っていました。
ディスカッション後には、各チームの発表もあり、
☆改善策は直ぐに考える事ができても、原因を突き止める事に時間がかかった。
☆思い込み、慌てる、作業となっていた。
☆確認のクセが甘かった
など、日常を振り返った意見がたくさんあがり、みんなで共有しました。
委員会メンバーから、
☆「気を付けよう!」で終わらせない!
☆エラーした事を責めるのではない!
☆同じエラーが起きない為に、皆で考えよう!
というメッセージがあり、研修は終了しました。
再発を防止するために、人を責めるのではなく、
起きた事象の原因をしっかりと追究していくこと!が大事
という事がわかりました。
医療安全委員会のメンバーは、研修終了後に
早速、反省会をしていました!
ファシリテートして、思うようにできなかった~。
というメンバーに、
・・・なぜ?の問いが。
わぁ~!!!
エラーだけではなくて、どんな事にも“なぜ?”は大事!
あの時こうしていれば・・・と、後悔しないように、
“なぜ”にこだわっていこうと思います!!
医療安全委員会の皆さん、お疲れ様でした!