【マンダラ特集】SDHのマンダラートの極意
2024.11.02
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こんにちは!チームここはじの平塚陸です💨
湘南台では先々週にハロウィーン、先週はファンタジアと次々にイベントが行われ、賑やかな日々が続いております🎃
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて本日は、当院で導入3年目に突入した「マンダラートチャート」についてお届けします。
期初には、マンダラ特集と称して各部署のマンダラートと作成や活用、各部署の背景や考えを含めてお届けしました。
今回は湘南第一病院が、なぜマンダラートを導入することになったのか?「きっかけと経緯」
湘南第一病院のマンダラートとは?「本質」
運用を開始して3年が経過した今「現在位置」
この3つの視点で、マンダラート導入を進行した辰巳経営顧問にインタビューしてまいりました‼
湘南第一病院のマネジメント、組織運営に対する考え方を知っていただくことができます。
また知られざる裏話、よく陥るマンダラートの失敗など、これから挑戦したい方、今作成中で行き詰まりを感じている方は必見です(笑)
平塚:
本日はマンダラートチャートについて。
公式ブログここはじでは、2年連続で記事を掲載し、今年は特集という形で各部署のマンダラートを掲載させてもらいました。
非常に注目度が高いようで‼まずはこのテーマから!
なぜマンダラートを導入することになったのか?「きっかけと経緯」
辰巳:
当院では2021年度にライフケア事業部で導入したことが始まりです。
そもそもマンダラートは、調べると1980年代からあるもので、実は、湘南第一病院でのマンダラートは自身にとって2度目のチャレンジでした。
1度目の挑戦は、前の仕事で挑戦したのですが2つ理由があって断念しました。
1つ目はマスが埋まらない、2つ目は部下に伝わらない。この2つです。
当時の自身はマネジメント能力が遥かに低くて、今思えば有無を言わさず人を動かす道具がほしかったんだろうなと。
主体性ではなく統制を図りたいという、邪な動機があったんだと思います。
それから大分時が経って、湘南第一病院でライフケア事業部の担当役員をした際に、マンダラートの導入に踏み切ったという訳です。
平塚:
マンダラートはそんな昔からあるものなんですね!?👀‼
初めて知りました。一度失敗したマンダラートに、なぜこのタイミングで導入しようとお考えになられたのでしょうか。
辰巳:
1つは、当時のライフケア事業部の問題が山積みで、「日頃の習慣」で変化を求めたいと思ったのがきっかけです。
業務を機械的にやってほしいのではなくて、ちょっと周り気を配るとか、感謝を伝えるとか、これは日頃の習慣だなと。
ただこの時点ではマンダラートはしっくりこなくて。
というのも当時、マンダラートをビジネスにされている先生に色々聞いてみたんですよね。
色々聞いてみたんですが、「できないことをやらせるため」のもので、出来上がったマンダラートは、「TODOリスト」なんですよね。
日頃の心持ちや習慣ではなかったので、やっぱりマンダラートではないのかなと思いかけてました。
ただ改めて大谷選手のマンダラートをみたときに、アスリートだから技能的なこととか、練習メニューが書かれているかと思いきやそうじゃなかったんですよ。
日頃気を配ること、意識することがちゃんと記されていて…
やっぱり「習慣」で合ってるよね、これかもしれないと思いました。
そして、こちらが湘南第一病院の第一号のマンダラートです。
でもこれも僕がみんなにやらせるために書いたやつだから、これは使えないっていうのはわかっていました。
例えば「目的を理解する習慣」ってないじゃない(笑)
なのでこれは係長以上に理解してもらって、このもう1枚のシートは、自分達で埋めることを要求しました。
湘南第一病院に必要なマンダラートは、それこそ大谷選手のように、自分達でやることを自分達で考えて書くもの「自らに課すマンダラート」だと思いました。
第三者が書いてやらせるものではないんですよね。
もっと言えば、当時外部講師をお呼びして当事者に書かせるというプランもありました。
でも講師は外部として来られるのであって、「業務のTODOなのか、習慣なのか」は分からないんですよね。
それで自身もリテラシーをあげなくてはいけないと考えて書きました。
あとは作成してみてわかったこととしては、習慣が被ること。
いくつかのマンダラートをみると、習慣が被っているのがわかると思いますが、被ったら成功。
1つの習慣でいくつもカバーリングできるということは、効果が高いということだと思うんですよね。
平塚:
そのような経緯があったんですね‼確かに当初の年度目標「感謝し感謝される職場」は強く印象に残っています!
今、僕のなかでビビッと繋がった感じがします。
その後、地域サービス部門全体に少しずつ広がっていきますが…
ここからはさらに迫っていきたいと思います。
湘南第一病院のマンダラートとは?その「本質」
なぜ湘南第一病院にマンダラートが必要だったんでしょうか?
辰巳:
病院だからこそ、必要だと考えています。
1つ目は、病院という職場が大変シリアスであること。
2つ目は、そのお困りになられた方々を受け入れるための準備が必要だということ。
病院は、基本お困りになっている方しか来院されないですよね。
そういった方を、業務を行うための知識と技術だけで、助けられるのかっていうと、助けられるかもしれないけど、まだ不足だなと。
またそういった方を受け入れるにあたって自身を「整える」となると、自ずと「習慣を問う」ことに繋がります。
だから一般の事業会社さんのマンダラートは、結果的にマネジメントできて、中心の目標に近づくのであれば、一部業務でも良いんだと思います。
病院の場合は、事業の目的から考えると、中心の目標に「月間入院患者数」などの定量的な目標は入らないんですよね。
一般の事業者さんと比べると病院のマンダラートは、感覚的かつ気持ちの入ったものでないといけないのだろうなと。
そういった習慣の積み重ねが、患者さんやご家族を安心させる材料に繋がるのだと思います。
平塚:
確かに今年出そろったマンダラートも、過去のマンダラートも数値目標が中心の部署はないですね👀‼
最後はこのテーマでお話をお聞かせいただけますか?
運用を開始して3年が経過した今「現在位置」
辰巳:
2021年度から開始して3年が経ちました。
やっぱりユーザーさんへの態度や所作というのは「考え方」からくるものだと考えています。
当院の上級管理職はこの「考え方」とか、物事の捉え方とかを深堀して勉強しているんですよね。
それはよそのマンダラートとは、異なる点だと思います。
実際に作った皆は大変だったとは思いますが、他に比べたら容易に作れたのではないかなと。
例えば「謙虚」とか書いちゃうと、謙虚という習慣はないから(笑)
これが外周に入ってしまうと振り返りようがないんですよね。
当院のマンダラートは、この「謙虚」ならそれを物語る習慣や行動ってどんなものなのか考えて作り込んでくれています。
これから紹介のある統括部は、マンダラートの他にもう一枚「ガイド」があるんですよね。
とても良いアイデアだと思います。
この習慣は何を意味して選択したのかということが、1つずつ丁寧に書かれているので、人によって捉え方が異なることに対応したのだと思いますが、取り組むスタッフにとって親切。
ガイドを作れるくらい言語化されているので、もう言うことないですね。
新しく入職するスタッフや一般職のスタッフにとっても、嬉しいことではないかなと。
過去は、基礎も基本も応用もごっちゃになった会話を強いられていましたが、今は整理がつきやすくなって、徹底的に基礎から始まるコミュニケーションに変化していると思います。
管理職の態度が揃ってきたと思いますね。
振り返ってみると、マンダラートを開始したのは、コロナ禍。
面会もなくなり、外部評価が入ってこなくなると、気配りもモラルも低下させるし、内部理論に陥っていきます。
我々は外部評価と内部理論のバランスの中で成立しているはずなのに、内部理論が正義になると傍から見た時におかしな組織に見えるんですよね。
これは非常に勉強になりました。
そういった視点からも、このマンダラートは職員への伝わり方も含め、やって良かったなと思います。
以上、マンダラート導入を進行した辰巳経営顧問のインタビューでした‼
「マンダラート!?大谷翔平選手のヤツじゃん!これで俺もSDHの大谷翔平に!」
と思って実行し始めた、自身が恥ずかしい(笑)
率直に、導入にはたくさんの人の考えや苦労、想いがあって実現したことを知り、もっとマンダラートを大事にしたい!やりきらねばという気持ちが強くなりました。
今度は自身も「自分に課す」、作成側に回って成長した平塚陸をお届けできるよう頑張ります💨
これまでのマンダラート記事も要チェックや‼