
【リハビリテーション課】就活を応援!新卒教育から解説する就活ポイント大公開
2025.09.15
【来院見学や面接のご応募はコチラ】
チームここはじの平塚陸です💨
まだまだ暑い日が続きますが、公園から聞こえてくる虫の声に変化があるように感じます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日はリハビリテーション課の新卒スタッフの教育プランについて、お届けします。
実は、先日「東京医療学院大学」さんで行われるリハビリテーション学科合同就職説明会に参加してまいりました。
チームここはじ×リハビリテーション課でタッグを組み、何人もの学生さんたちに当院のこと、当院のリハビリテーションのことを説明させていただきました。
当日は限りある時間のなかで情報開示ができたことは、ほんの一部。
ふと振り返ると「就活生」に向けた記事がなかったことから、チームここはじなりに「当院のリハビリテーション課の新卒教育」をご紹介しながら「就活アドバイス」を、発信することを決めました‼
自身の就活時代を考えると、就活を控えた今、“私、現場でやっていけるのかな…”と不安に思っている方もいるんじゃないかと思うんですよね。
本記事では以下の内容を紹介しています。
・「どのようなリハビリテーションがしたい?」その考え方。
・社会から求められているリハビリテーションとは?
・新卒生が必ずぶつかる壁、ギャップについて
・教育体制や風土。その見るべきポイントとは?
・新卒から入職して感じたギャップや大変さ
初のチャレンジに腕が鳴ります💪🔥
今回は、リハビリテーション課の係長(リーダー)結城さんと、新卒から入職し2年目の佐藤さんにインタビューさせてもらいました。
それではさっそく紹介してまいります。
【対象者・段階・疾患について】
平塚:
就活生はまず「どのような患者様にどのようなリハビリテーションを提供したいか」を決めることから始めると聞きます。
当院は「高齢者医療に特化した急性期病院」ですが、改めて「対象者」と「段階」についてお話お聞かせいただけますか?
◆対象者◆
結城:
超高齢社会の現代ではどの病院でも「高齢者」を診ていると思います。
他の病院さんとの違いとしては、約9割の入院患者様、「対象者」は要介護高齢者(要介護1~5)の施設入所者主体の患者構成であること。
例えば、特別養護老人ホームや有料老人ホームに入所している方が多く、一部老健と言われる老人保健施設やグループホーム、サ高住と言われるサービス付き高齢者向け住宅へ入所してる方もいらっしゃいます。
ご自宅の方は1割程度ですね。
また患者本人だけでなく、「ご家族」や「入所している高齢者施設の職員」も「対象者」と捉え重きを置いていることは、他の病院さんとの違いかもしれません。
もちろん物理的にリハビリテーションが提供されるのは患者様本人ですが、患者様がその人らしく暮らし続けるためには、そのご家族や高齢者施設の職員さんも支援していく必要があると考えています。
認知症を含め「要介護高齢者」と聞くと、構えてしまう学生さんもいるかもしれません。
実際に新卒から入職した佐藤くんの目にはどう映っている?
「思ったように改善しないご高齢者」
佐藤:
患者さんであることには変わりないので、考え方に違いはありません。
ただ僕個人からみれば、人生の大先輩なんだなと感じます。
もちろん専門職として節度をもって接していますが、患者さんからしてみるとお孫さんくらいの世代にあたるので、まるで孫に接するように、温かく接してくださる患者さんが多いです。
リハビリテーション上では、やはり思ったように改善しないですし、コミュニケーションが思うように取れない方も多いです。
その一方で、自分がいろんな工夫をすれば変わること。身体機能を主軸として生活を見ることが出来る仕事であるからこそ、環境調整や施設連携を行うことで帰った先の生活が変わることを実感しています。
当院は多くの施設と連携しており、訪問診療を通して退院後、どのように生活されているのか情報が得られることが、やりがいにも繋がっています。
超高齢社会においては、地域包括ケアシステムという枠組みから考えても、ますます必要になってくると感じています。
◆段階と疾患◆
結城:
そうだね。何年経っても、自身はもちろん、後輩たちのことを可愛がっていただいているなとを強く感じますね。
さらに段階についてお話すると、当院は急性期ですが、高齢者医療においてなら「急性期」「回復期」「維持期(生活期)」「終末期」全ての段階を経験することのできる病院です。
また疾患としては、高齢者に多い肺炎や心不全、転倒による骨折などを中心に、呼吸器(循環器)、運動器、脳血管リハビリテーションにチャレンジすることができる病院です。
「高齢者医療」はもはやどこでも当たり前に提供されていると思います。
なぜならそれだけ社会ニーズが大きいからです。今後ますますそのニーズは高まります。
そもそも「どんな患者さんがいるのか、どんなリハビリテーションがあるのか」は、社会に出てその知見を広げ深めていった先に創り上げられていくのだとも感じます。
当院がユーザーから求められているリハビリテーションは、【機能回復<生活回帰】を重視したリハビリテーションです。
どこに行っても求められるであろう「高齢者のリハビリテーション」に、当院でチャレンジすることを提案したいですね。
平塚:
「どんな患者さんにどんなリハビリテーションを提供したいか」悩んだり、迷ったりしている就活生に採用担当からアドバイス!
✅理学療法士・作業療法士が「求められていること」から、就職先を検討するという選択肢・考え方もアリ!!!
✅就職先の見学時には「貴院(御院)でご利用者様から”求められるリハビリテーション”とは、どのようなものですか?」なんて質問をしてみてもいいかもしれません。
【教育体制と職場風土】
次に学生さんとしては、一番気になるポイントである「教育体制」について。
当院の教育体制やプランについてお聞きしてもよろしいでしょうか。
結城:
そうですね。新卒教育については色々お話したいことがあるので、チームや風土のこと、教育に対する考え方、当院ならではの特徴的な教育プランの3つに分けてお話しますね。
◆チームについて◆
まずは当院のリハビリテーション課のチームですが、若手中心のチーム編成です。
これはほとんど毎年新卒の入職を迎え入れていることが起因しています。
メリットは2つ。1~2年前、自身もぶつかった壁に後輩がぶつかるので共感しながら相談にのってあげられること。
そして自分自身が先輩になった時に、後輩育成にもチャレンジできることですね。
「答えのないリハビリに向き合う難しさ」
逆にデメリットは、若手中心なので経験がものをいうケースの場合に、答えをだすのに苦労する点ですね。
ただ当院には週1回連携を図っている東京医療学院大学から非常勤で先生が勤務してくださっているので、体系的に知識や経験を補完できる環境があります。
佐藤くんが思う当院のリハビリテーション課はどうだろう?
佐藤:
一言で表すと「寛容」!!!
疾患ではなく施設ごとのチームケアユニットを組んで動いていることもあるかもしれませんが、色々教えてもらえますし、やさしい先輩が多いです。
え?言わされてませんよ(笑)
◆教育風土◆
結城:
よかったよかった(笑)
教育風土として大切にしていることは「独りにしない・フラットにコミュニケーションのとれる関係性」
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、以前は、「専門職なのだから、個人で研鑽するのは当たり前」「背中をみて学べ」というステレオタイプの教育スタンスでした。
「高齢者の機能回復が難しい」ことは学生時代に知識的には学んだかもしれませんが、必ず臨床で直面します。
学生時代は、考えること<覚えること。それをどう知恵に変えていくかは習得していないので、できなくて、分からなくて当たり前なんです。
それをどう捉え、専門職としてどう応えるか決して独りで答えがでるはずがないですよね。
だからこそ組織として新卒の職員の育成を仕組み化すべきだと考え、風土や仕組み作りを進めています。
そのため教育体制としては、珍しくはありませんが、一対一の指導制。マンツーマンで対応していますが、定期的に指導者はローテーションしています。
やはり相性もあるでしょうし、指導者の能力や得意不得意もあります。
複数の指導者につく機会があれば、相談しやすい職員も見つかりやすいと考えています。
あとは地域サービス部門の鉄の掟になりつつありますが(笑)
入職したらまずは徹底的に「基礎・基本」。最初から「応用」にぶつけないことも大事にしています。
佐藤くんの体感としてはどうかな?
「教えてもらうだけでは成長できない」
佐藤:
なんかその通り過ぎるなと(笑)
前述の通り、臨床では基本的に学校で学んだ基準は当てはまらなかったです。
全部違うというわけではなく、型にピタッと当てはまる人はいないので「答え」がないって感じです。少しずつ自分で出す「答え」を求められるわけですが…
今思えばアレのおかげで力がついたと感じられますが、当時は考え続けること、特にロジックツリーが本当に大変でしんどかったです。
正直独りだったら無理だったと思います。
リハビリテーション課の雰囲気は、年齢関係なくコミュニケーションがとれている環境で、スタッフ同士は話やすいし、変な壁がないというか。だから心強かったです。
リハビリテーション課に限らず、部署を超えても一つのチームのような関係性があるので、一緒に考えて答えを出せるところは当院の良さだなと感じます。
実際に医師とのコミュニケーションを通して、自分がやっているリハビリテーションについて伝えて、当院の基準を決めた事例もありました。
指導者との関係性も良好でしたし、後から知ったことですが指導者同士も教育進捗を共有してくれていて、自身のペースで成長を促してくれていたので、極度に気を遣ったり、背伸びをする必要もありませんでした。
◆当院ならではの特徴的な教育プラン◆
結城:
1年目の教育プランについては、しっかり組ませてもらっているので、さらに詳しく知りたい方はぜひご見学やカジュアル面談にいらしてください。
ここでは当院オリジナルの特徴的な教育プランをピックアップして紹介しますね。
まずは、佐藤の話にもありましたが当院は病院でありながら「訪問診療」も行っています。
患者さんたちが過ごす「生活の場」を知ることは、入院中のリハビリテーションのその先を考えることに繋がるので同行してもらう機会をつくっています。
大きな仕掛けとしては、1年生たちには、夏から秋にかけて「患者さん対象のイベント企画と運営」にチャレンジしてもらっています。
例年は、夏祭りや写真展などですね。今年度は思い出喫茶をやってみようかなんてアイディアも飛び交っています。
何より「私たちとは異なる時代背景や文化、価値観の中で人生を歩んでこられた方々である高齢者にとって大事なものってなんだろう」
これを本気で考えて企画・運営で検証し、そのプロセスで得られるものが、高齢者のリハビリテーションで大事な1ピースになると考えています。
平塚:
結城リーダー。ありがとうございます。
「教育体制やプランの良し悪し」を判断するのに悩んでいる就活生のみなさんに採用担当からアドバイス!!
✅シゴデキな先輩より、育てようとしてくれる先輩がいるかどうかを要check👀組織的に育成に取り組んでいるかどうかも大事!
✅就職先の見学時には「新卒はどのような壁にぶつかりますか?」などの質問をあえて先輩ではなく管理者の方にしてみてもいいかもしれません。
組織として育成に力を入れていれば「傾向と対策」をしっかり持っているハズ!
最後に就活中の学生さんたちへ、メッセージをいただけますか?
佐藤:
就職先を探すとき、回復期・急性期で悩んでいることが多いのではないでしょうか。
表現が正しくないかもしれませんが、当院はその中間です。臨床の視点では、急性期の機能を持ちながらも、もともと障がいを持っているので基礎疾患に合わせた回復を考えていきます。
その状態で生活の場にお戻りいただくことも多いため、退院後の生活のなかで回復していくことを見据えたリハビリテーションを提供することが求められるので、難しいと感じることも多いです。
でも自分たちと同じように介護が必要になった高齢者にも生活があり、限られた機能をどのように生かしていくか、生活の質をどのように担保していくか、自身の考え方や捉え方、工夫次第で広がっていきます。
当院は連携を図っている高齢者施設が多いからこそ見える生活があり、その工夫を一緒に模索してくれる心強い他職種のスタッフがいます。
また高齢者施設に入所されている高齢者は何かしらの障がいがあられる方が多いですが、リハビリテーションの浸透はまだまだです。
医療と介護の連携、高齢者のリハビリテーションは今後さらに求められていくと実感しています。
学生さんたちには、当院の採用にエントリーするか否かは別として、それらがどういうことなのか見に来てもらいたいですね。
以上、「当院のリハビリテーション課の新卒教育」に対する考え方から「就活アドバイス」をお送りしたしました。
記事作成を通して就活のいろはを勉強したのですが、僕ももっと喋りたかった(笑)
今回はリハビリテーション課の視点で、教育体制やプランからのアドバイスをさせてもらいましたが、次回は採用担当視点でぜひとも書かせていただきたい‼
しかもリハビリテーション課の視点でもまだまだ書きたいことがある‼
ここはじに参画した当初、ネタがなくて困っていた毎日を振り返ると、なんて贅沢な悩みなんだと自身の成長を勝手に実感した平塚です💨
需要があったら、引き続きシリーズ化していきたいと考えております。
引き続き、リハビリテーション課の活躍を要チェックや‼
■今回ご紹介したリハビリテーション課の所属するライフケア事業部の紹介ページはこちら↓
■当院のリハビリテーション課についてもっと知りたい方はこちら↓
■当院で一緒に働いてみたいという方はこちら
【来院見学や面接のご応募はコチラ】