学会発表から見るリハビリテーション課の変化と歴史
2024.09.28
こんにちは!チームここはじの葉山なつです🍀
皆さん、最近調子はいかがですか?わたしは、先日おみくじで『小吉』を引きました。
おみくじに一喜一憂をしてしまいましたが、現実を受け止め、より一層頑張ります✊
さて、本日はリハビリテーション課の取り組みの紹介です。
リハビリテーション課では昨年から、キャリア形成とリハビリテーションのクオリティ向上を目的として、学会発表に取り組んでいます。
昨年度に引き続き、今年度も理学療法士が症例を通して当院の取り組みを発表してきました。
今回は、学会発表の様子と、リハビリテーション課が学会発表を始めた経緯や目的、今後の展望ついてをお伝えしていきたいと思います。
では、早速取材スタートです!
まずは、今年度の学会発表の様子から!
今年度は、当院に新卒で入職し5年目となる理学療法士が挑戦!
8月末に福岡県にて開催された「日本摂食嚥下リハビリテーション学会」のポスター発表を行ってきました。
演題は『誤嚥性肺炎を繰り返す高齢者に対して、退院後も入所施設を訪問し連携を図ることで再発予防につながった症例』です。
発表当日は、福岡県に台風が直撃!
その影響で学会に参加できない方々もいたそうですが、その分ゆっくり発表する時間ができたのだとか。
緊張はあったものの、発表自体はスムーズに行えたのだそうです。
発表後には、地域医療を行っている歯科の先生や、訪問リハビリテーションの関係者などから質問もいただいてきたとのことでした。
ここで学会発表を終えてみての感想を聞いてみました!
「地域医療の観点や、摂食嚥下リハビリテーションについての知見を深めるいい機会になりました」
「発表までの期間も含め、当院以外の考えや意見に触れ、今まで出来ていたと思っていたことも、まだまだ知らないことばかりだと痛感しました」
「同時に、地域医療の当事者としてどのようなリハビリテーションを目指していく必要があるのか、やるべきことがハッキリしてきたと振り返っています」
「ちなみに、発表前日に食べた明太子入りの卵焼きは絶品でしたよ✨」
地方での学会発表はこんな楽しみもあるのですね‼
以上、今年度の学会発表の報告でした。発表お疲れ様でした✨
続いて、リハビリテーション課の木村課長に、リハビリテーション課が学会発表を始めた経緯や目的、今後の展望ついて取材してまいりました♪
葉山:
昨年からリハビリテーション課では学会発表が年度計画に組み込まれているそうですが、ぜひその経緯について聞かせてください。
木村:
もちろんです。2つの視点から学会発表を組織的に推進していこうと考えました。
1つは、リハビリテーション課で新卒採用に力を入れて5年が経過し、経験年数の若いメンバーが増えたこと。
もう一つは、そのメンバーの成長過程で“適切なリハビリテーションの提供とは何か”を身につける必要がありましたが、コロナ禍は外部との接触も少なく、“適切”のものさしが自分達の目線でしかなかったことです。
適切であるかどうか分からないまま、経験だけが増えていくことに危機感を覚えました。
そこで適切なリハビリテーションの追求には、「思考プロセスやコミュニケーションの訓練」「外部評価」が必要だと考え、「学会発表への挑戦」が最適だという答えを出しました。
得られた検査・測定のデータを分析(評価)し、臨床過程でどのように思考を巡らせ、整理し導いていったかを発表に向けて可視化することで「思考の訓練」。
日頃ご利用者様の多様なニーズに応えるために、専門的知識をわかりやすく説明することが求められますが、発表の際にわかりやすく伝える訓練が「コミュニケーションの訓練」
発表を通じて「外部評価」にさらされれることで、自己の思考の癖や技能レベルを再確認し、見識を深める機会になると考えています。
葉山:
外部へ発信し、自分たちの提供しているものを評価していただくことで、適切なリハビリテーションの答え合わせをするということですね。
学会発表を通して、具体的にどのような姿を目指しているのでしょうか?
木村:
学会発表が、自身の臨床観や研究の発展へと繋がる、きっかけになってほしいと思っています。
つまり、具体的にお伝えしますと、
・自身や自施設の取り組みを客観視することで、湘南第一病院のリハビリテーションの質が向上している姿。
・キャリアを形成する上で、深めたい分野が広がりご利用者様へ還元している姿。
を目指しています。
2年が経過し出てきた変化としては、発表者は外部へアウトプットしたことで、理学療法の目的がさらに明確になりました。
さらに、当院ならではの臨床で必要な知識を自分の興味がある分野に落とし込み、より濃度の濃いリハビリテーションを提供する姿が見られています。
これらの姿に若手メンバーは刺激を受け、深めたい分野が出てきており、広がりを見せています。
葉山:
嬉しい変化ですね。若手同士で切磋琢磨していくことがリハビリテーション課の成長の秘訣であると感じました。
木村課長、本日はありがとうございました。
以上、リハビリテーション課から今年度の学会報告と、木村課長のインタビューでした。
病院の外へ一人で飛び出していくことはとても勇気がいることですが、チェレンジ出来る環境があるのはいいことだと思いました。
自分のやっていることを外部から評価してもらうことで、適切なリハビリテーションを追い求めていく姿勢は、若手中心のリハビリテーション課ならではですね。
やっぱり、リハビリテーション課勢いがありました!
リハビリテーション課の話を聞くと、いつも気合が入ります。わたしもまだまだ頑張らなければ!!
ここはじの今後の活動もお見逃しなく☝
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