湘南第一病院人として
超高齢社会と呼ばれる世の中において、当たり前のことではありますが、病気にならないご高齢の方はいないでしょう。
また複数の病気を抱える方も多いと思います。
現代では低侵襲医療の発達とともに、ご高齢の方でも手術を受けることが可能となっています。
ご高齢の方は、一人一人の長い人生の中で様々な背景や価値観をお持ちであり、
それを支えるご家族もまた同様だと思います。
医学的にはごもっともで正しいことであっても、ご本人やご家族にとってはもしかするとそれは望まないことかもしれない。
何が患者様にとっての幸せなのか、ここ湘南第一病院で医療と向き合いながら、自問自答し続けていきたいと思います。
個人のビジョン
医師になり、これまでは心臓血管外科医として、主に手術を通して心血管疾患という急性期の病気と向き合ってきました。
そうした中で、日々自身に問いかけ続けてきたのは、患者様にとっての「最善の選択」とは何か?ということでした。
家庭を持ち、この先の自身の生き方を模索する中で湘南第一病院と出会い、高齢者医療というこれまでとは全く別の視点から医療と向き合う機会を持つこととなりました。
急性期の手術を担い次にバトンを繋ぐ側から、バトンを受け取り術後のサポートも含めた生活全般に深く関わる側へ。
その両側面での経験を重ねることは、医師としての視野を広げると共に、「最善の選択」をより深く知ることへと繋がるものと考えます。
医師としての自身のエゴに身を委ねることなく、
常に患者様にとっての最善を模索し続けられる医師でありたいと考えています。