

湘南第一病院人として
医療とは、単に病を治すだけでなく、人そのものを理解し、その人生に寄り添う営みであると考えています。なかでも高齢者医療の現場では、身体の不調にとどまらず、精神的な問題や生活環境など、さまざまな課題に向き合うことが求められます。そうした経験を通じて、私は「人を診る」ことの大切さ、そして医療が人生そのものに関わる営みであることを、改めて深く実感してまいりました。
これからも、患者様お一人おひとりの「生き方」に敬意を払い、ご本人とご家族の想いに真摯に耳を傾けながら、全人的な視点を大切にした医療を実践していきたいと考えています。地域に根ざし、その人らしく最期まで生きることを支えられる高齢者医療を目指してまいります。
個人のビジョン
「朝に種を蒔き、夕べに手を休めるな」
有名なこの一節には、一見すると矛盾しているようで、深い示唆が込められていると感じています。自身の解釈で端的に表現すると、「尽力を惜しまない姿勢」。どのような立場や状況下にあっても、ひたむきに手を動かし続けること。自身の中に「軸」を与えてくれたこの言葉が、社会を生きていく上での原動力となっています。