2019年採用説明会 ~第六弾 part2 日常【LC事業部】~
2019.11.21
こんにちは♪チームここはじのみなみです♥
“チームここはじ企画”『2019年採用説明会』について引き続きご紹介します!(^^)!
採用説明会についての紹介はコチラ【採用説明会の開催について】
各部署の日常の中でも、湘南第一病院ならではの取り組みにスポットを当てて紹介していきます♪
各部署のスタッフさんに取り組み内容はもちろん、取り組み対する想い等、沢山のお話を伺って参りました。
本日は「LC事業部」のご紹介です。
今回は前回に引き続き死生観について考えるチームの取り組みをお届けします。
このチームに関する概要はコチラの記事をご覧下さい
今回の勉強会はの始まりは、このチームに所属するリハビリテーション課の末吉さんが、死生観についてのセミナーを受けた事でその内容をみんなにも知ってもらいたいと声を上げた事だったそうです。
聞いてきたセミナーをそのまま伝えるのではなく、自身の体験も織り交ぜ、患者様の最期と向き合うスタッフの目線、心持ちについてのお話でした。
では少し内容をご紹介していきます。
今回のテーマは「おだやかな最期を支えるために、私たちができること」
ある時お看取りになられた患者様のリハビリを担当していた後輩が言っていました。
「自分のやっていることが本当に正しいのかわからない」
「患者様が亡くなられた際、「ありがとう」とご家族様からお声を頂いたがそれ程の事が出来ているのだろうか?」
患者様や家族など人の最期に立ち会った方はどれくらいいますか?と参加者に問いかけられ、参加者からは多くの手が上がりました。
後輩と自身も同じ想いがあり、葛藤する気持ちや複雑な心境になるという事、それは最期を迎えられる患者様に関わる多くのスタッフが感じている事ではないかと問いかけられました。
そんな時心に響いたという後閑愛実さんの看取りの考え方についてお話されました。一部抜粋してご紹介します。
・思い出の棚卸しをする
たくさん思い出話をしましょう。死後の世界があるとすれば、持っていけるものは地位でも名声でもなく愛だけです。
亡くなっていく方の想いや記憶を残されるあなたの糧にしましょう。大切な人の身体は滅びても、記憶のなかで大切な人の想いを生き続けていきます
・ただそばにいる
言葉を発せず意思疎通ができなくても手を握ると握り返してくださる人がいます。ただの反射によるものが多いかもしれないけど「わたしはここにいるよ」と意思表示だと思うのです。
最終的にはどんな医療も意味をなさない時期が必ずきます。なんの手だてもないときに、なげくのではなく「ただそばにる」それがとても大切で、素晴らしい事だと思います。
この二つのお話の後に末吉さんはこんなお話をしてくれました。
担当患者様の中には「老いる」という現実がなかなか受け入れられないご家族様も多く、思い出を語る事で今の患者様の現実を受け入れる為の心の準備になると思っています。
また人の温もりはとても心地よいものだと思います。
それが身内であってもなくても、手を握る、身体を擦るそんな時間を大切にしています。
しかし面会にこられたご家族様はベッド柵・点滴の管・ミトンなど、非日常の姿に触れたくても触れても良い物か戸惑うと思うんです。
例えば1か所でもベッド柵を外したらおのずと距離は近くなり、自然と身体に触れたくなると、そんな些細な気遣いも大切にしていたいと思っています。
ここからは自身が担当した患者様の最期について。
以前働いていた病院で、残り少ない患者様の時間を少しでも楽に過ごさせてあげたいというご家族様の気持ちを尊重し、車椅子の乗車を実施していましたが、そこから2日後に亡くなられました。自身のリハビリが死期を早めてしまったのではないかと、ずっと行き場のない想いがあったそうです。
その気持ちを導いたのは当院で亡くなった方の診断に立ち合わせてもらった時、お見送りをした時でした。
お看取りの方のリハビリは正解がわからない事が多いと思います。
だからこその人の人生に関わり、その人が最期を迎えた時はしっかり感謝の気持ちでお見送りをするという事を院長から教わったとお話されました。
この後参加したメンバー全員が自分の死生観について考え、お話する時間がありました。
会の最後はどう亡くなりたいかではなく、それを考える事はどう生きたいかを考える事に繋がっている。そんなお話を頂き勉強会は締めくくられました。
以上が勉強会の内容でした。
この勉強会を通して、チームで最期を迎えられる患者様とご家族様の想いを繋ぐため「シンパシーノート」というノートを作って運用しているそうです。
ノートには、日々の患者様の様子を当院のLC(介護士)が書き込みます。
その内容は日常の生活のご様子から、声掛けに少し声を出してくれた、手を握り返してくれた、微笑んで下さったなど、些細なことでもちょっとした変化を伝えています。
まだ取り組みも始めたばかりで内容やそのカタチも模索中ではありますが、LC事業部には失敗という概念がないので、チームで様々なアイデアを出しながら進んでいきたいと前向きにお話してくださいました。
今回の取材を通して、患者様を1番近くでお手伝いするLCさん、リハビリをするPTの視点からみる、想いや取り組みをたくさん知ることが出来ました。
LC事業部の掲げている、未来に繋いでいきたい介護は患者様に直接行う行為、ケアだけでなく、ご家族様の気持ちや捉え方含めてのものなんですね。
自身の死生観を考えるという事も初めてで戸惑いました。
全てを今決める事はできませんが、ゆっくり時間をかけて自分の死生観をしっかり描くことができたら、それをいつか出来る自分の子供や孫に繋ぎ、自分も家族も「よかった」と思える最期を迎えられたらいいなと感じました。
これも一つの準備ですね!!
LC課についてはコチラもご覧ください
【LC課】
次回は、「地域連携部 相談課」のご紹介予定です☆
乞うご期待❣
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