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急性期未経験でも大丈夫?理学療法士に聞いたリアルな現場

こんにちは!

湘南第一病院 採用広報プロジェクト「チームここはじ」の葉山なつです🍀

苺と桜の季節になりましたね。店先のスイーツも、気づけば赤とピンクが主役に。

春の気配に誘われて、つい手が伸びてしまいます。

 

さて理学療法士のみなさんは、急性期病院で働くことに、どんなイメージがありますか?

「大変そう、つらそう」

「単位や数字に追われる毎日」

「経験がないと知識や技術的に難しそう」

「忙しくて、成長を実感する余裕もなさそう」

こうしたイメージから、急性期で働くことにハードルを感じてしまう方が少なくありません

これでは、理学療法士として今後のキャリアや働き方を考えたとき、

当院で「働いてみたい」と思ってくださる方々も限定的だと考えました。

 

そこで今回は、当院のリハビリテーションについて、

・急性期未経験の方や回復期・生活期(施設)で経験を積んできた方でも働ける理由

・一般的な急性期と当院のリハビリテーションの違いと仕事内容

をお伝えしていきます。

 

この記事では次のことがわかります。

・急性期病院のイメージと、当院での実際の違い

・回復期・施設での経験がどのように活きるのか

・当院の理学療法士の仕事内容

・理学療法士としてのキャリアの広げ方の一つの考え方

今回はリハビリテーション課の結城リーダーと新卒から入職した2年目の理学療法士の佐藤さんに取材してまいりました🌟

さっそくご紹介していきます。


急性期リハビリは未経験でも働けるのか?

当院の急性期リハビリテーションについて、理学療法士の視点から実際の考え方をお伝えします

 

結城リーダー:

「急性期は経験者でないと難しい」

「回復期・施設で働く理学療法士にとって、次のキャリアとして選択しづらい」

そう感じている方も多いのではないでしょうか。

当院は、一般的な急性期とは異なり、回復期や施設での経験が活きる急性期だと考えています。

その理由は、患者さんの特徴にあります。当院は急性期病院ですが、入院される患者さんの多くは要介護高齢者で以下のような特徴があります。

・入院前から車椅子で生活されている方が多く、生活期リハビリテーションの対象となる方であること

・人生の最終段階、あるいはそれに近い方も多く、機能回復と終末期ケアのバランスが求められること

・急性疾患の治療と並行して、生活に戻ることを見据えた、回復期に近い視点での関わりが必要になること

 

こうした特徴から、いわゆる急性期のイメージとは異なる関わりが求められます。

一方で、学校教育では病期ごとに分けて学ぶことが多く、こうした病期が混在するケースに触れる機会は多くありません。

そのため、一般的な急性期病院のイメージを持って入職すると、ギャップを感じることも自然なことだと思います。

では実際に、そのギャップをどう感じたのか。新卒で入職し、現在2年目になる佐藤に聞いてみました。

 

佐藤:

当院に入職してまず感じたのは、学生時代に抱いていた「急性期病院=どんどん良くなる」というイメージが覆されたことでした。

理学療法士を目指す人は、患者さんをよくしたいという思いを持っていると思います。
僕自身もそうでしたし、そこにやりがいを感じられると考えていました。

これまで学んできた急性期リハビリテーションは、関わることで機能が目に見えて改善していくものだと捉えていました。

ただ実際には、さまざまな理由から車椅子で退院される方や、ご自身でできる動作がほとんどないまま退院される方もいらっしゃいます。

当時の僕は「患者さんをよくする=機能を回復させること」だと捉えていたため、目に見える改善が難しい状況に戸惑い、入職して早い段階でギャップを感じました。

 

結城:
今の佐藤の話は、多くの人が一度は感じるところだと思います。

「よくする=機能を回復させること」と捉えていると、どうしても回復の度合いやスピードでリハビリテーションを見てしまいがちになります。

本来のリハビリテーションの定義を振り返ると、機能の回復だけでなく、その方が生活に戻ることや、その人らしい生活を取り戻すことも含まれています。

そうした視点で考えると、一般的な急性期病院では機能回復に重きが置かれる場面が多いのに対し、
当院では対象となる患者さんの特性上、その人らしい生活を取り戻すことに重きを置いたリハビリテーションを行っていると整理できます。

そのため、回復期や生活期(施設)での経験を持つ理学療法士の方々が、その経験を活かしながら関われる急性期だと感じています。


急性期リハで経験を活かして成長できる仕事の設計

当院では、急性期未経験の理学療法士がどのように関わりを広げていくのか、その進め方を現場の視点からお伝えします。

結城:

「でも急性期リハって怖い」

そう感じている方も多いと思います。

理学療法士として経験があるからといって、入職初日から現場に投入し、すべてを任せるようなことはありません。

湘南第一病院では、段階的に患者様に介入し、知識や技術を広げていく設計にしています。

これは新卒でも中途でも同じです。

佐藤くんは実際どうだった?

 

佐藤:

最初は「本当に自分にできるのか」という不安がありました。

急性期=難しそう。

そう思い、プレッシャーに感じていました。

実際に入職してみると、自分にできる範囲から少しずつ関わっていく形だったので、想像していたよりも肩の力を抜いて進めることができました。

患者様の状態やタイミングに合わせて関わる中で、「この場合はどう考えるのか」「どこを見るべきなのか」といった視点を、少しずつ身につけていきました。

もちろん最初は分からないことも多かったですが、経験を重ねる中で、徐々に判断できることが増えてきたと実感しています。

 

結城:

少し整理すると、佐藤の話にあるように、関わり方は次のように広がっていきます。

・できる範囲の介入からスタートする

・患者様の状態に応じて関わりを広げる

・関わる中で視点や判断を積み上げていく

・退院後の生活まで見据えて関わる

このように、段階的に関わることで、無理なく経験を積みながら、できることを増やしていくことができます。

前述の通り、大切にしたいのは、退院がゴールではなく、退院後を見据えたリハビリテーションです。

だからこそ、急性期の“その後”を知っている回復期や生活期(施設)での経験は、当院にとって非常に価値があり、むしろ強みとなり得る経験だと考えています。


当院の急性期リハビリテーションの実際

当院の急性期リハビリテーションにおいて、理学療法士がどのような役割を担い、どのように関わっているのかを具体的にお伝えします。

結城:

ここまでお読みいただいたみなさんは、

「実際はどのようなリハビリテーションなのか」

「短い入院期間で、どこまで介入すべきなのか判断が難しそう」

そのように不安を感じる方もいるかと思います。


まず対象の患者様は、大半が高齢者施設で生活されている要介護高齢者です。

発熱や食欲不振、浮腫の増悪などをきっかけに受診されることが多く、急性期治療と並行してリハビリテーションを行います。

特徴は、もともと何らかの障がいを抱えていることが多いこと。

高齢者施設毎の生活環境や医療体制を踏まえて、どのように関わるかを考えることです。

具体的には、ベッドサイドでのアセスメントから離床を進め、段階的に車椅子や歩行へとつなげていきます。

そして退院に向けて、コミュニケーターや退院支援担当の社会福祉士、メディカルコーディネーターへと情報を繋ぎ、最終的に施設職員の方々へ引き継いでいきます。

実際に臨床にあたっている佐藤くんは、どのように感じていますか?

佐藤:

「すんなり良くなっていくわけではない」というのが、正直な実感です。

要介護高齢者は、もともと身体機能や活動性が低下していることが多く、入院時点での予備能力も高くありません。

そのため重症でなくても状態が変化しやすく、タイミングを逃すとすぐにADLが低下してしまうこともあります。

離床のタイミングや関わり方ひとつで、結果が変わっていたのではないかと感じることも、これまで何度もありました。

一方で、生活の基本となる姿勢が整ったり、移動手段が安定したりと、その方の生活の土台につながる変化が見られることもあります。

現在は、褥瘡ケアにも重点的に関わっており、多職種と連携し、姿勢に合わせたポジショニングがうまくいったときや、創傷の改善が見られたときに、大きなやりがいを感じます。

このような経験を通して、「機能回復」だけでなく「ケア」の視点も含めて検討する必要があると考えるようになりました。

限られた期間の中、どこまで関わるべきか迷う場面も少なくありませんが、

退院後の施設での生活にどう繋げていくかという意味が徐々にわかるようになり、今はとても重要なことだと思っています。

 

結城:

佐藤の経験から湘南第一病院の求められているリハビリテーションを次のように整理できます。

「入院中にその方らしさを模索し、生活やケアの方向性を見つけ、次の場で実現に向かって進められるよようにと整えること」

というのも退院後、当院の入院患者様の多くは高齢者施設での生活が続いていきます。

高齢者施設には、介護職をはじめとする看護師、相談員、ケアマネジャー、機能訓練士など、施設による違いはあれど、高齢者の生活や療養を支えるプロがいるということです。

それは見方を変えれば、リハビリテーションを湘南第一病院単体で背負うのではなく、「その人らしい生活」を共に模索し実現しようとしてくれる仲間がいます。

このように考えると、どこまで関わるのか?の答えは、地域と連携を図り、症例を通して生活環境への理解を深め続けることで、判断できるようになっていくので安心してもらいたいです。

また高齢者施設から多くの患者様が利用するという、急性期だからこそ実現できるという見方もできます。


以上、リハビリテーション課の結城リーダー、佐藤さんに聞いたリアルな現場のインタビューでした。

今回の取材を通して、一つひとつの経験や学びの積み重ねが、当院の現在のリハビリテーションの形につながっているのだと感じました。

医療の専門職は、資格取得がスタートラインになりますが、「資格を取ったからできる」「すべてを知っている」というわけではないことを、改めて実感しました。

 

今回の記事ではお伝えしきれなかったのですが、急性期の要介護高齢者リハビリテーションに向き合い続ける中で、悩み、考え続けるからこそ見えてくるものがある。

そうした積み重ねが、この仕事の難しさであり、同時にやりがいにもつながっているのだと感じました。

ということで次回は、要介護高齢者のリハビリテーションを実践する上でのリアルな魅力や難しさについてお伝えしていきます。

リハビリテーション課のこれからの取り組みと、第2弾の記事もお見逃しなく☝

 

 

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