ここから始まるSDH | 湘南第一病院・神奈川県藤沢市湘南台

未経験からでも、仕事の意味を深く学べる職場へ ― 統括部「社会性向上プロジェクト」に潜入しました! ―

 

 

こんにちは!

湘南第一病院の採用広報プロジェクト「チームここはじ」の葉山です🍀

 

突然ですが、皆さんは仕事をしている中で、

「この業務には、どのような意味があるのだろう?」

「決められた制度やルールには、どのような背景があるのだろう?」

と考えたことはありますか?

 

毎日の仕事では、目の前の業務を正確に、滞りなく進めることが大切です。

一方で、自分が行っている仕事の背景や、その先にいる患者さん・ご家族、地域社会とのつながりを知ることで、いつもの仕事が少し違って見えることがあります。

 

湘南第一病院の統括部では、医療制度やハラスメントなどについて職員同士で学び、考える「社会性向上プロジェクト」に取り組んでいます。

今回は、第1回の勉強会と、第2回に向けた企画ミーティングにお邪魔しました!

「病院の事務職は、どのようなことを学んでいるの?」

「医療業界が未経験でも、仕事についていけるの?」

そんな疑問をお持ちの方にも、統括部の職場の雰囲気とあわせてご紹介します✨

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「社会性の向上」って、どういうこと?

統括部では、2026年度の方針として、

「いつでも変わらないスタンスのSDH」を追求する

― 統括部機能の発展と持続可能な体制づくり ―

を掲げています。

 

「いつでも変わらないスタンス」とは、単に同じ対応を繰り返すということではありません。

担当する職員が変わっても、忙しい日でも、予期しない出来事が起きたときでも、病院として大切にする姿勢や判断の質が大きく揺れないこと。

そのためには、一人ひとりの経験や頑張りだけに頼るのではなく、組織として学び、考え、支え合う仕組みが必要です。

 

今年度、統括部が取り組んでいる4つのミッションの一つが、今回ご紹介する「社会性の向上」です。

統括部が考える社会性とは、社会の仕組みや課題を知り、その中で自分たちが果たす役割を考え、日々の行動へ結び付ける力のこと。

法制度の知識を増やすだけではなく、

・なぜ、この制度がつくられたのか

・社会は、病院にどのような役割を求めているのか

・自分たちの仕事は、患者さんや地域とどうつながっているのか

を考えることが、このプロジェクトの大きな目的です。

目指しているのは、安易に“自分たちにとって都合のよい解釈”へ流されず、社会の動きや相手の立場を踏まえて、健全な判断ができる組織です。

 

前身は「コンプライアンス統括プロジェクト」

実は、この取り組みには前身があります。

2025年度、統括部では「コンプライアンス統括プロジェクト」を立ち上げ、医療関連法規やハラスメントについて、組織として理解を深める活動をスタートしました。

そのときから大切にしていたのは、単に、

「法律を守りましょう」

「ルール違反をしないようにしましょう」

と呼びかけることではありませんでした。

制度がつくられた背景や、社会が医療機関に求めている役割まで理解し、患者さんやご家族、地域の皆さまに対して、より誠実な判断や対応ができる組織になることを目指していました。

一方で、昨年度はプロジェクト内での話し合いや目線合わせに時間を要し、学びの機会を十分に広げるところまでは進めませんでした。

そこで2026年度は、名称を「社会性向上プロジェクト」へと改め、医療関連法規とハラスメントを中心とした勉強会を、隔月で開催することにしました。

前年度にできなかったことを曖昧にせず、課題として受け止め、次の取り組みにつなげる。

こうしたところにも、統括部が大切にしている「振り返りながら前に進む姿勢」が表れているように感じます。

 

第1回の勉強会に参加しました!

第1回の勉強会には、統括部の医事課・受付課・管理課から、新入職員を含む16名が参加しました。

会場に入ってみると、いわゆる「講師の説明を静かに聞く研修」とは、少し違った雰囲気です。

参加者は事前にテーマについて調べ、自分なりに気になったことや疑問を持ち寄っていました。

当日も、役職や所属課にかかわらず意見が交わされ、

「普段のこの仕事にも関係しているのでは?」

「患者さんから見ると、どのように感じるのだろう?」

「制度上は、なぜこのような仕組みになっているのだろう?」

と、さまざまな方向へ話が広がっていきます。

 

新入職員の皆さんからも発言があり、真剣なテーマを扱いながらも、堅苦しさは感じませんでした。

分からないことをそのままにせず、互いの知識や経験を持ち寄りながら一緒に考える。

そんな統括部らしい空気が感じられる勉強会でした✨

 

診療報酬は、単なる「医療の値段」ではない?

 

 

第1部のテーマは、**「診療報酬制度」**です。

「診療報酬」と聞くと、医療事務の経験がない方には、少し難しそうに感じられるかもしれません。

私も最初は、

「診察や検査につけられた点数のことかな?」

というくらいのイメージでした。

しかし、勉強会の中で印象的だったのは、診療報酬は単なる医療の“値札”ではなく、国が、

「これから、どのような医療を大切にしていくのか」

「病院には、地域の中でどのような役割を果たしてほしいのか」

を示す、政策上のメッセージでもあるということです。

 

例えば、受付での保険資格の確認、診療内容の記録、患者さんへの説明、多職種間の情報共有、退院後の生活を見据えた支援。

こうした一つひとつの仕事が、良い医療を正しく実践し、その内容を説明できる形で残すことにつながっています。

さらに、それが適切に評価・請求されることで、人材や設備、地域医療へ再び投資するための原資になります。

勉強会の資料では、この流れを「良い医療と適正な診療報酬の循環」として整理していました。

普段行っている業務が、患者さんへのサービスだけでなく、病院が地域で医療を続けていくことにもつながっている。

制度について知ることで、自分たちの仕事の意味が少し広がって見えました。

 

「カスハラかどうか」を決める前に

第2部では、ハラスメントの基礎知識と、カスタマーハラスメントについて学びました。

ここで大切にされていたのは、患者さんやご家族から強い言葉を受けたときに、すぐに「カスハラだ」と決めつけないこと。

その一方で、職員の安全や尊厳を脅かす行為を、対応した個人の我慢だけに任せないことです。

勉強会では、出来事を次の三つに分けて考えていました。

一つ目は、「事実・不備」。

実際に何が起きたのか、病院側に説明不足や配慮不足、手続き上の不備などがなかったかを確認します。

二つ目は、「要求内容」。

相手が何を求めているのか、その内容は解決に必要で妥当なものかを考えます。

三つ目は、「手段・態様」。

どのような言葉や行動で要求しているのか、暴言、威圧、長時間の拘束などがないかを確認します。

病院側の不備や説明不足が出発点であれば、相手の表現が強かったとしても、まずは事実と向き合い、改善すべき点を考える必要があります。

ただし、正当な指摘が含まれていることと、暴言や威圧的な言動まで許されることは、別の問題です。

勉強会で共有された結論は、

「正当なご指摘には、誠実に向き合う」

「職員の安全を脅かす行為には、個人で闘わず、組織として境界線を引く」

というものでした。

ハラスメントかどうかを急いで決めるのではなく、起きたことを丁寧に整理する。

患者さん・ご家族への誠実な対応と、職員の安全の両方を大切にする考え方が、とても印象に残りました。

 

勉強会が終わった後も、学びは続きます

後日、第2回の勉強会に向けた、プロジェクトメンバーの企画ミーティングにもお邪魔しました!

第1回を終えて、メンバーからまず挙がったのは、良かったことだけではありませんでした。

参加者の皆さんが熱心に準備したことで、多くの資料や情報が集まった一方、限られた時間の中では、最も伝えたいメッセージが少し見えにくくなってしまったこと。

また、資料の共有に時間を使ったため、参加者同士で意見を交換する時間を十分に取れなかったことなどが、改善点として挙げられていました。

そこで第2回からは、企画側が資料を一本化して事前に配信する方法へ変更。

当日は、資料を読む時間よりも、参加者それぞれの疑問や気付きについて話し合う時間を増やすことにしました。

勉強会そのものを開催して終わりにするのではなく、

「参加した人に、何を持ち帰ってほしいのか」

「次は、どうすればもっと深く学べるのか」

と、学び方そのものも振り返り、改善していく。

まるで一つの業務改善プロジェクトのようです!

 

第2回も、二つのテーマから考えます

第2回の勉強会も、前回と同じく二部構成で開催します。

第1部の医療関連法規では、「健康保険制度」を取り上げます。

健康保険制度というと、

「保険証を確認する仕組み」

「医療費の自己負担割合を決める制度」

というイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、今回の勉強会では、健康保険制度を、

「病気やけがをした人を個人だけで支えるのではなく、社会全体で医療を支える仕組み」

として学びます。

第1回に学んだ診療報酬制度が「良い医療をどのように評価するのか」を考える制度だとすれば、健康保険制度は「その医療を、誰が、どのように支え続けるのか」を考える制度です。

受付での資格確認や費用の説明、医事課で行う正確な算定・請求なども、単なる事務手続きではありません。

社会全体で医療を支える仕組みを、実際の病院の中で成立させる大切な仕事です。

 

「ハラスメントにさせないために、何ができたのか」

第2部では、前回に続いてカスタマーハラスメントを取り上げます。

今回は、院内で実際に起きた事例をもとに、参加者同士で意見を交わす予定です。

ただし、議論の中心は、

「この事例は、カスタマーハラスメントに該当するのか」

と判定することだけではありません。

プロジェクトメンバーが大切にしているのは、「いかにハラスメントに“させないか”」という視点です。

患者さんやご家族は、そのとき、どのような状況に置かれていたのか。

どのような不安や不満、焦りを抱えていたのか。

病院側の説明や対応の中に、十分ではなかったことはなかったか。

相手の言葉が強くなる前に、私たちが汲み取るべきものや、取るべき行動はなかったか。

こうしたことを丁寧に考えます。

もちろん、相手の状況や心情を理解しようとすることと、暴言や威圧などを容認することは同じではありません。

職員の安全や尊厳を守るためには、組織として明確に境界線を引くことも必要です。

しかし、境界線を引くことだけを最初の目的にするのではなく、その事態が深刻になるまでの過程を振り返り、自分たちにできたことを考える。

それが、今回の勉強会で共有したい大切な視点です。

 

話し合いは「ユーザーの気持ち」へ

第2回に向けた企画ミーティングでは、カスタマーハラスメントに関する院内事例について、メンバー同士で一足早く意見交換が行われていました。

強い口調と態度でご家族からご指摘を受けてしまった事例が題材でしたが、ここはさすがプロジェクトメンバー、最初からご家族の取った振る舞いではなく、

「患者さんやご家族は、どのような気持ちだったのだろう?」

「なぜ、ここまで強い言葉になったのだろう?」

「自分たちに、もっとできることはなかっただろうか?」

という視点で次々と意見が挙げられていたのが印象的でした。

ハラスメントに該当するかどうかを判断することは、もちろん大切です。

しかし、本当に考えるべきことは、そこで終わりではありません。

相手の言動の背景にある不安や不満を想像し、自分たちの説明や対応を振り返ること。

そのうえで、患者さんやご家族への誠実な対応と、職員の安全を守るための境界線を両立させること。

プロジェクトメンバーの皆さんの話し合いからは、単にハラスメントに関する知識を身につけるのではなく、患者さんやご家族との関わり方まで深く考えようとする姿勢が感じられました。

第2回では、参加者からどのような意見や気付きが生まれるのでしょうか。

今からとても楽しみです!

 

医療業界が未経験でも、みんなで学べる環境

統括部には、医療業界での豊富な経験がある職員もいれば、未経験から病院の仕事にチャレンジしている職員も多く在籍しています。

所属する課によって、普段行っている業務や得意分野も異なります。

だからこそ、一人ですべてを知っている必要はありません。

医事課が持つ制度や診療報酬の知識。

受付課が日々の患者対応を通して感じていること。

管理課が人事労務や病院運営を通して見ていること。

それぞれの知識や経験を持ち寄り、課を越えて一緒に考えることで、一人では気付かなかったことが見えてきます。

今回の勉強会でも、経験年数や役職にかかわらず、それぞれが疑問や意見を言葉にしていました。

分からないことを恥ずかしがるのではなく、分からないからこそ一緒に考える。

医療業界が未経験の方にとっても、一から学びながら、仕事の意味を深く理解していける環境なのだと感じました。

 

「知ること」で、いつもの仕事が変わって見える

勉強会の開催後には、当日の内容や、参加者同士で共有した考えを「学びレポート」にまとめ、地域サービス部門内へ発信します。

参加した人だけの学びにせず、言葉にして残し、周囲へ伝える。

そして、次の勉強会や日常の業務へつなげていく。

このインプットとアウトプットの繰り返しによって、少しずつ学びの輪を広げていくことが、社会性向上プロジェクトの目指す姿です。

制度や法律について学ぶことは、少し難しそうに聞こえるかもしれません。

しかし、今回参加して感じたのは、専門用語をたくさん覚えることが目的ではないということです。

「この仕事には、どんな意味があるのだろう?」

「患者さんやご家族からは、どのように見えているのだろう?」

「社会の中で、病院には何が求められているのだろう?」

そうした問いを持ちながら、日常の仕事を見つめ直すこと。

それによって、仕事への理解が深まり、新しいやりがいや成長につながっていくのだと思います。

今後は段階的に参加対象を拡大して、下半期には地域サービス部門内で幅広く参加を募っていきたいとのこと。

今後の勉強会の発展もとても楽しみです✨

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以上、統括部の「社会性向上プロジェクト」についてご紹介しました🌟

 

今回、勉強会と企画ミーティングに参加して印象的だったのは、皆さんが知識を一方的に教わっているのではなく、自分たちの経験や疑問を持ち寄りながら、一緒に答えを探していたことです。

医療業界で働くうえでは、制度や法律など、覚えなければならないこともたくさんあります。

しかし、最初からすべてを知っている必要はありません。

分からないことをそのままにせず、周囲と話し合いながら少しずつ理解を深めていくこと。

そして、学んだことを患者さんやご家族へのより良い対応へつなげていくこと。

統括部には、その過程をみんなで楽しみながら、成長していける環境があるように感じました🍀

 

「決められた仕事をこなすだけではなく、仕事の意味まで深く知りたい」

「職種や課を越えて、さまざまな人と一緒に学びたい」

「医療業界は未経験だけれど、新しいことにチャレンジしてみたい」

そんな方にとって、統括部はきっと、たくさんの発見と成長に出会える職場です。

 

社会を知り、相手を知り、自分たちの役割を考える。

統括部「社会性向上プロジェクト」の今後の取り組みにも、ぜひご注目ください✨

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今回ご紹介したスタッフが所属する部の統括部の記事はこちら↓

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統括部の取り組みに関する記事はこちら↓

👉【目標を持って働ける職場とは? ― 統括部の年度方針発表から見えた、主体性あるチームのつくり方 ―】

 

前年度の取り組みに関する記事はこちら↓

👉【統括部「コンプライアンス統括プロジェクト」の取り組み紹介 ― 安易に自分たち都合に流されない組織風土づくり ―】

 

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