リハビリテーション課主催『夏の盆踊り祭り』
2024.09.13
こんにちは!チームここはじの葉山なつです🍀
今年も夏が終わりに近づき、虫の鳴き声から秋の訪れを感じるようになりました。
朝晩少し気温が下がるこの季節は、体調管理にも気を付けたいところです。
さて本日は、リハビリテーション課主催の「盆踊り夏祭り」について紹介したいと思います。
リハビリテーション課では毎年、この時期に新入職のメンバーたちが中心となり、イベントを実施します。
イベント開催の理由に関しては、過去の記事を見ていただけるとわかります。
まだ見たことがないよという方は、過去の記事もぜひみてください。
過去のイベントに関する記事はこちら⇓⇓
今回は当日の様子と、高齢者医療を担う一員としての姿勢について、新入職員たちの思いを交えながらお届けしたいと思います。
では早速、当日の様子からお届けします。
5階フロアに着いたあたりから、祭り囃子の音が聞こえてきてワクワクしながらリハビリテーション室まで足を運びました。
出迎えてくれたのは、提灯‼
見慣れたリハビリテーション室から一変、一気にお祭りの雰囲気に引き込まれます。
ちなみに、これはリハビリテーション課スタッフのご家族が実際に30年以上使われているものだとか!!
そのお家には大きい蔵があるとのうわさも・・・👀(笑)
中へと進むと、金魚すくいや輪投げ、射的といった、なじみのある縁日の光景が広がります。
手作りのものもあり、当院に入院中の患者様にも楽しんでいただけるようにと、リハビリテーション課スタッフの工夫が垣間見えます。
ふと、風鈴の音も聞こえていることに気づきました。
今は縁側のあるお家も少なく、耳にする機会も少なくなりましたが、この音を聞くと不思議と夏の思い出に浸りたくなるような感覚を覚えます。
リハビリテーション課の職員も、患者様と一緒に眺めながら風鈴の音を楽しんでいました。
患者様も、実際に聞いていたあの頃を思い出したようなお話をされていたのが印象的でした。
最後に、盆踊りへ
スクリーンに映し出された盆踊りを見ながら、患者様と職員が一緒に踊ります。
歌は『東京音頭』と『炭坑節』。
どちらの歌も、馴染みのある音楽でとても踊りやすかったです。
多くの患者様は、お一人で自由に踊れるわけではないですが、体の動かせる部分を動かしたり、踊っている人たちを見たりと思い思いに楽しんでいるように見えました。
以上が当日の様子です。
さて今回、2年ぶりに『夏祭り』開催となりました。
開催に向けて中心となり準備を進めた入職1年目のメンバーたちに、夏祭りにかけた思いと、開催してみての感想を聞かせてもらいましたので紹介していきます。
Q)夏の盆踊り祭りにかけた思いを教えてください!
今回の夏の盆踊り祭りのコンセプトは、
『誰かに共有したいと思える体験を』
『不満や不安といったマイナスの気持ちから解放された状態で一息つく瞬間』
『何かに没頭・集中すること』でした。
これらのコンセプトにたどり着いた経緯として、当院に入院中の患者様に『楽しんでもらいたい』という思いから、私たちはまず、『楽しい』ってどんなことなのかを、患者様の生活背景に鑑みながら深掘りしていきました。
自分たちが楽しめる内容はすぐに分かるのですが、当院に入院中であり、かつ要介護状態にあるご高齢者に楽しんでもらえる内容を考えるのはすごく難しかったです。
「何かやること=楽しい」になるのか、という議論をたくさんしたように覚えています。
介護が必要になった背景を想像すると、長い人生の中で、かつて自分が好きだったことが自由に出来なくなってしまったこと、誰かに頼らなければいけないこと、それを言葉にすることもできないことなどから、様々な面でもどかしさや悔しさ、不自由さを感じているのではないかと考えました。
そうした思いを汲み取り、不自由さを少しでも取り除いていきたいというスタッフの思いが、今年のコンセプトにつながっています。
あとは、単純に私たちが感じている四季を、患者様にも感じてもらいたいという思いもありました。
また、お祭りという一過性のイベントのみでは、この思いが達成されることは決してないということについても議論しました。
なので、このお祭りを通して、患者様の価値観や思いに理解を寄せ、日常の関わりにおいてもマイナスな気持ちから一時でも離れられる時間をつくることを大切にしていく姿勢を養うことを、皆で決めました。
Q盆踊り祭りですが、皆さん楽しんでいたように感じました。
実際のイベントを終えての感想を教えてください。
成果として、患者様の笑顔を引き出すことは出来たのではないかと思います。
その点は良かったと思っています。
しかし、それはお祭りの内容や雰囲気の楽しさの先にある笑顔であり、私たちが目的とした共有する楽しさや昔を懐かしむ楽しさとは少し異なるものだったのではないか、と振り返りました。
理由は、そうした思いが引き出せたことを実感するような表現や反応が、患者様からは受け取れなかったところにあります。
当院に入院されてくる要介護高齢者たちは人生が長く、様々な経験を経て今があり、抱える背景には深いものがあります。
自分たちの何倍もの時間を生きてこられたご高齢者一人一人の抱える背景は、まだまだ自分たちの想像が及ばず知らないことばかりであり、それを引き出せないことに力不足を感じました。
今回のこの経験は貴重だったと思います。
このことを糧に、日常の臨床場面へと活かしていきたいと思います。
以上、リハビリテーション課主催の夏の盆踊り祭りについてお届けしました。
今回の取材の中で、このイベントに向けて6月から準備を進めてきたということを知りました。
木村課長からも、準備から当日までの計画を立てて運営することで、スケジュール管理や情報共有の学びが深まるということを伺いました。
リハビリテーション課スタッフを見ていると、新卒で働いていたあの頃を思い出します。社会人として働くことで、身に付くことがたくさんあり、一つ一つが成長なのだと感じました。
新入職員の皆さん、理学療法士としての成長は始まったばかりですが、今後の活躍を楽しみにしています。
今後の活動もお見逃しなく☝
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