
【当院独自】リハビリテーション課のケアユニット始動!
2025.02.28
こんにちは。チームここはじの葉山なつです🍀
新年を迎えたと思ったら、あっという間に3月が見えてきてしまいました。
この時期のコンビニスイーツは、チョコから苺まで楽しみが増えますね✨
スイーツを食べるため、寒さに負けずランニングも頑張ります💨
さて、本日はリハビリテーション課の新たな取り組みをご紹介します。
リハビリテーション課に新職種『コミュニケーター』が仲間入りして、早3か月。
(新職種『コミュニケーター』をまだ知らないよという方はこちら↓)
コミュニケーターが加入したことにより、『ケアユニット』での活動がスタートしました。
ケアユニットというと、「特定の疾患や特徴をもつ患者に対し多職種で専門のチームを形成しケアを提供すること」として、広く知られているようです。
当院は高齢者医療に特化した急性期病院であり、一般的な「ケアユニット」は他院さんとは異なりそうです👀✨
本日は始動に向けた「オリエンテーション」と「実際の活動」、「職員インタビュー」をお届けします。
本記事では、以下の視点で「ケアユニット」解剖していきます🌟
・湘南第一病院のケアユニットとは?
・ケアユニット形成の背景と経緯
・実際の活動の様子、患者様のご様子や変化
・職員の所感や気づき、今後の展望
では早速、スタート❣❣
まずは「オリエンテーションの様子」から。
オリエンテーションでは、ライフケア事業部の辰巳担当役員から、改めて「ライフケア事業部発足の経緯」、「ケアユニットの目的」、「新しい地域連携」について話がありました。
【経緯について】
2014年頃。ライフケア事業部は、当院のビジョンである『湘南でいちばん、高齢者にやさしい病院』を実現するために発足されました。
『病院であっても病理アプローチだけでなく、生活アプローチから、高齢者およびその支援者をサポートできないか?』という視点で、当院ならではの“何か”を実現しようと設立したそうです。
時代の流れとともに「当院ならではのケア」を考え抜き、その事業目的の実現を目指す取り組みとして、今回の『ケアユニット』に至ったとのこと。
【ケアユニットとは?その目的】
このケアユニットは、リハビリテーションのステージで行うチームアプローチです。
従って、セラピスト、コミュニケーター、ケアディレクターで構成しています。
対象は患者さんだけでなく、「ご家族」や「ご施設職員」も入ります。
個人の善意に依存せず、組織として「ケアユニット」というしくみで、当院ならではのケアの実現を目指します。
具体的にお示しすると…
・入院中の『心の安らぎと承認されるという安堵』が目的のコミュニケーションを中心としたケア。
・退院時にケアやリハビリテーションの内容をご家族やご施設へレポーティングし、退院後の生活に必要な情報を提供。
・退院後のアフターケアとして、生活の中でできる介護ケアのアドバイスや勉強会など。
リハビリ着手の抵抗感の軽減や意欲を高める動機付けなどを行い、入院患者さんの安定的な入院生活の一助となることを目的としています。
また、診療計画に基づく患者さんの背景にリーチしたケアを行っていきます。
それらを実現した先には、リハビリテーション室で、患者さんが少しでも明るい表情を浮かべている日常があると考えています。
【新しい地域連携】
ケアユニットを始動し、それらの情報が病院全体にまわり、ご家族やご施設へ安心の提供や関係性が深まることで、最終的には地域の対応力向上へとつながることを目指します。
オリエンテーションには、ケアユニットを構成するリハビリテーション課の職員だけでなく、新しい地域連携を見据えて地域連携部の管理職も参加していました。
以上、オリエンテーションの様子でした。
続けて「実際のケアユニットの様子」をご紹介。
朝は情報交換からスタート。
チームで患者さんの状態や背景、ご家族やご施設の想いの共有を行います。
その内容に基づき、チーム内で院内のどこの部署と情報を共有するべきか、ご家族やご施設に何を伝えるのか、患者さんとどのような関わりを持つのがよいかなどが話し合われていました。
その後は、担当セラピストとコミュニケーターがペアとなり、それぞれ活動を開始します。
リハビリテーション室では患者さんの笑顔が見られていました
院内各所へ動き回り、他職種の皆さんと話をしている姿がとても印象的です。
以上、実際のケアユニットの様子でした。
最後に「職員インタビュー」をお届けします。
始めに、セラピストさんたちに聞いてまいりました🎤
ケアユニット始動。以前と比べて感じている変化はありますか?
「”情報量が増えたな”と感じています。自分の手元に入る情報もそうですが、他部署やご家族、ご施設に渡すことができる情報も増えたと思います。患者さんに向き合うことに加えて、ご家族やご施設に視野が広がっているのかなと。」
「自身は今まで自分がやりとりしていた範囲が狭かったので、患者さんのことでも見えていなかった部分が多かったのですが、コミュニケーターが情報を動かしてくれているので、以前より生活が見えるようになりました。あとは、セラピスト以外の視点での発信に、日々学ぶことも多いです。」
「リハビリテーションの性質上、仕方がないことだと思いますが、今までは患者さんに自分ひとりで向き合っている感覚がありました。ケアユニットがスタートしてからは、思いを共有してくれる仲間が増え、患者さんに思いが伝わったと感じる場面が増えたように感じます。」
お次はコミュニケーターにインタビュー🎤
実際に活動をしてみて気づいたことはありますか?
「実際に患者さんやご家族、ご施設の職員さんとお話しをすると、入院中に抱える不安や困りごとはもちろん、生活空間ではないからこそ吐き出せる思いがあることに気づきました」
「話を聞き、情報を動かしてから関わることで、患者さんがスムーズにリハビリテーションへ移行できたり、セラピストと共有したリハビリテーションの内容や入院中のご様子をご家族へ伝えることで、安堵した表情を見ることができたり…
ケアユニットが安心な入院生活の提供に寄与していると実感しています。」
「その反面、動くのが一歩遅れると伝えられなかったり、関われなかったり、上手くいかないこともまだまだ多くあります。ケアユニットとしての在り方は、現在進行形で模索中です。」
セラピストもコミュニケーターも一定の実感が得られているようですね🌟
最後に、ケアディレクターの結城さんにお聞きしました🎤
今後、ケアユニットが目指している姿について教えてください。
まずは、患者さんの背景にリーチしたケアやリハビリテーションの提供の追求です。
というのも、リハビリテーション課が目指すリハビリテーションに「生活回帰」という考え方があります。
「生活回帰」とは退院がゴールではなく、入院前~入院中~退院後まで、もっと言えば「人生」という単位で捉え、その人らしい暮らしに戻っていただくことがゴールです。
実はこの数年、セラピストだけでは、「入院中」という視点から視野を広がりづらいことが課題でした。
セラピストのインタビューを聞くと、視野の広がりに一定の実感を得てくれているようですが、まだまだ入院中の“今”に注目していると感じる場面があります。
ケアユニットとして動くことで、入院の前後を含む連続性のある関わりを目指したいです。
そうすることで、患者さんの不安な気持ちを減らしたり、自己肯定感を高めたり、安定的な入院生活にもつながると考えています。
また、院内の連携も深め、情報を回していくことも必要だと思います。
より近い場所で患者さんに関わり、その情報を患者さんのご家族やご施設にお伝えすることで、潜在的なお困りごとやご不安を少しでも共有できることを目指したいです。
なので患者さんのもとだけでなく、院内のあちこちでリハビリテーション課の職員の姿を見かけることが増えていくことを思い描いています。
以上、リハビリテーション課のケアユニット始動についてのご紹介でした。
リハビリテーション課の新しい取り組みとして始まったケアユニットですが、地域連携課にも足を運んでもらい、入院中の情報を耳にすることが増えたように感じます。
自部署では昨年「知るべきことを知る」をテーマに取り組みましたが、オリエンテーションや耳にするようになった情報からまだまだ知るべきことがあることに気づかされました。
患者さんは人生の大先輩であり、生きてきた時代や文化、見てきた風景、考え方や感じ方、恐らくもっと様々なものに違いがあるのだと思います。
全ては知らずとも、理解できずとも、知ろう・同期しよう姿勢は伝わる何かがあるのではないかと❣
院内だけでなく、「地域」でライフケアを実現できるように、地域連携課の一員として邁進してまいります🌟
今後のライフケア事業部の活躍もお見逃しなく☝
今回ご紹介したライフケア事業部のページはこちら↓
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