MCセミナー ~侵襲的検査・治療の適応~
2019.12.06
こんにちは!“チームここはじ”のみなみです♡
先日ブログで、「軽んじない丁寧な診療 ― 実践編」を紹介させて頂いた、当院で毎年定期的に開催されている、「MCセミナー」の6回目が開催されました。
本日は、第六章「侵襲的検査・治療の適応」をお届けしたいと思います♪
「MCセミナー」の概要についてはコチラ👇
ちなみに「侵襲的検査・治療」って皆様は何かご存知ですか??
私自身テーマを目にした時、全くもってイメージがなかったので調べてからセミナーに望みました。
定義などは見つかりませんでしたが、簡単に言うと「身体に負担がかかる検査・治療」の事を指すようです。
例えば、MRIやCT検査は“非侵襲的”検査になるそうです。
今回のセミナーは侵襲的検査や治療を受けるのか受けないのかを、どのような考え方で患者様やそのご家族様・ご施設様と決めていくのか…
その思考プロセスの勉強会になります。
今回は塚原副院長が講師です☆
指さし棒が可愛いですね笑
冒頭にこんなお話がありました。
侵襲的検査・治療の適応については塚原副院長の専門分野ではないそうです。
毎回色々なテーマで学びを積み重ねているMCセミナーですが、医師自身もこのテーマに添って学び、そしてセミナーという形で院内のスタッフへ学びを繋いでいる。
塚原先生自身も今回のセミナー内容が、現在の診療に繋がっているとの事でした。
ではさっそく内容をご紹介していきます。
初めに医療の優先性の歴史を学びました。
そしてここで…
いわゆる「患者さんの希望」によって決められた医療では、必ずしもHappyが得られてないのではないか、と投げかけられました。
これは医療倫理の4分割表
患者側の情報をさらに膨らませ、どこに医療者側の葛藤があるのかを整理するのみ有用です。
ここで一人の患者様のケースについて共有し表に当てはめてみました。
しかし、整理は出来たもの方針を決めることはできないという結果に至りました。
ここで登場するのが価値に基づく医療(VBP)(上)
おそらく決定される方針はこの4つの医療を軸にどこかに属するという事でした。(下)
この考え方を用いて先程の患者様のご家族へアプローチを行うとすると
このような問いかけからスタートすべきであり、私たちは社会や医学に関心を持ち、学び続けなければならない。
そして今回のテーマである「侵襲的検査と治療の適応」に、当院の患者様である高齢者様という前提が加わった時、私達が前提として理解しておくべき特徴と、メリットを学びました。
最後に今回学んだVBPを日々の業務に反映させるとすると…
患者様が受ける医療の意思決定を、医師だけがコーディネートしていくのではなく、関わるスタッフ皆で創っていく、それが湘南第一病院。
というお話を頂きセミナーは締めくくられました。
医療セミナーに参加してみて…
まずは先生、医師の頭の中はこんな思考回路で患者様の家族と向き合っているのかー!!とビックリ(°д°)
医師の頭の中を少し覗かせてもらった気分になりました❣
セミナー後の質問タイムも大いに質問が飛び交っていて、会が終わった後もMCさん達は塚原副院長と今担当している患者様をこの考え方に当てはめると…
と即座に実践に向けてプチカンファレンスが開かれていました!
塚原副院長と思考プロセスを共有できた事で、各セクションのスタッフが共通言語や同じ目線で、今後の治療方針について、より質の高い意見交換が出来るようになっていく(●゜∀゜●)
それにはもっと多くの院内のスタッフにこのMCセミナーを知ってもらう事が必要だと、私の次の課題が生まれました!
学んだ後に何を感じて、何を考えて、どのようなアクションを起こしていくかが大切なのだと、今年1年間MCセミナーに出席してきて感じました。
今年最後のMCセミナーは「認知症」
講師は畠山先生です。
引き続きMCセミナーの続編を発信していきます❣
乞うご期待☆
前回のMCセミナーはコチラ👇
今回講義をされた塚原副院長の紹介ページはコチラ👇
MCさんが所属する地域連携部の紹介ページはコチラ👇