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急性期病院の理学療法士はどう働く?高齢者リハを支える“働き方と成長環境”とは

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こんにちは‼湘南第一病院 採用広報プロジェクト「チームここはじ」の平塚陸です💨

7月も目前。週末はダブル台風の影響もあり、なんとなく落ち着かない天気が続きました。

記事の作成の進みの悪さは「台風の影響」と言いたいところですが、病院から徒歩3分の寮に住んでいる僕には、少し無理がありました。

ということで、本日も言い訳をほどほどにして、しっかりお届けしていきます。

 

さて、今回は湘南第一病院リハビリテーション課の理学療法士の働き方についてご紹介します。

前回の記事では、急性期の高齢者リハビリテーションを実践するために、なぜ環境設計が必要なのか、そして当院ではどのような考え方で環境を整えているのかをお伝えしました。

▼前回の記事はこちら
→【急性期の高齢者リハビリテーションを支える環境設計】

今回はその続きとして、もう少し具体的に、理学療法士が日々どのように働いているのかにフォーカスしていきます。

急性期で成長したい。
高齢者リハビリテーションに向き合いたい。
でも、忙しさや働き方も気になる。

そんな方に向けて、今回は

・1日の業務量
・休み方の設計
・学会発表や学生指導などの成長機会
・入職後の成長の考え方

について、リハビリテーション課の結城リーダーと、新卒から入職した2年目の理学療法士・佐藤さんに話を聞きました。

高齢者リハビリテーションに本気で向き合い続けるために、どのような働き方が必要なのか。

さっそくご紹介していきます。


1日の業務量は、連携の時間も含めて考える

まずは、1日の業務量について聞きました。

 

結城:
当院は1日16単位を基本としています。

一般的な18単位より少ない設計ですが、その分、多職種との連携・患者・家族との関わり・施設職員との情報共有の時間を確保しています。

単位数だけではなく、介入と連携の質を担保する設計としています。

 

理学療法士の業務量というと、どうしても「1日何単位か」という数字に目が向きやすいと思います。

もちろん、単位数は働き方を考える上で大切な指標です。

ただ、当院の高齢者リハビリテーションでは、患者さんに介入する時間だけでなく、多職種との連携、ご家族との関わり、施設職員との情報共有も大切にしています。

退院後の生活まで見据えるためには、病院の中だけで完結しない関わりが必要です。

だからこそ、1日の業務量を「単位数だけ」で考えるのではなく、連携や情報共有の時間も含めて設計しています。

1日16単位という設計は、単に業務量を少なくするためではありません。

高齢者リハビリテーションに必要な、介入と連携の質を支えるための考え方でもあります。

 

休み方にも、働き続けるための設計がある

続いて、休み方について聞きました。

 

結城:
すべて実践するには時間も体力も消費するのは目に見えています。

そのため、働き方をコントロールする仕組みを作っています。

シフト制で休み希望は相談可能な設計をしています。
もちろん、患者さんに迷惑が掛からないシフト作りが前提ではあります。

月平均10日前後の公休と夏休みの取得で、年間休日125日。
連休の取得も調整が可能です。

柔軟性を持たせたシフト設計としている理由は、働くときは働く、休むときは休むというメリハリを重視しているからです。

 

高齢者リハビリテーションに向き合い続けるためには、働く時間だけでなく、休む時間も大切です。

急性期の現場では、患者さんの状態変化に合わせて判断や対応が求められます。
だからこそ、働くときは集中して働き、休むときはしっかり休む。

その切り替えができることも、働き続けるためには必要だと思います。

 

チームの雰囲気も、働きやすさにつながる

働き方を考えるうえでは、業務量や休み方だけでなく、日々一緒に働くチームの雰囲気も大切です。

佐藤さんは、リハビリテーション課の雰囲気について次のように話してくれました。

 

佐藤:
個性豊かなメンバーが揃っていて、個人を尊重してくれる職場だと感じています。

チームで動く習慣や年齢が近いスタッフが多いということもあり、気軽に相談できる距離感や日常的なやり取りが生まれる環境があります。

急性期の現場では、患者さんの状態変化に応じて、短時間で判断や対応が求められる場面があります。

だからこそ、日頃から声をかけやすいことや、相談しやすい距離感があることは、働きやすさにもつながります。

また、仕事を押し付け合うのではなく、個人を尊重しながらチームで動いていく雰囲気があることは、新しい挑戦をするうえでも支えになるのだと思います。

成長機会は、一律ではなく段階や個別にプランニングする

日々の臨床業務に加えて、理学療法士には学会発表や学生指導など、臨床以外の経験が関わることもあります。

こうした経験は、理学療法士としての成長につながる大切な機会です。

一方で、通常の臨床業務に加えて、すべてを一度に担うことは負担になる場合もあります。

当院では、学会発表や学生指導を「全員が同じタイミングで同じように行うもの」とは考えていません。

それぞれの成長段階や関心、キャリアの方向性に応じて、どの経験をどのように積んでいくかを対話しながら考えています。

取材時、佐藤さんは学会発表に向けた準備にも取り組んでいました。

 

佐藤:
今、僕自身は、学会発表に向けて準備をしています。

周囲が理解し、患者さんなどを考慮してくれる環境があります。

また、母校の先生が非常勤で勤務しているので、学会の準備も不安が少なく進められるといったように、臨床業務以外のキャリアといった部分にも選択のしやすさがあると感じています。

結城リーダーにも、学会発表や学生指導などの成長機会について聞きました。

結城:
病院というと、一般的には臨床業務に加え、学会発表や学生指導が負担に感じるというのは“あるある”だと思います。

当院でも同様に存在しますし、楽になるわけではありません。

しかし、自分の関心やタイミングに応じて選択できる環境になるように、対話を大切にしています。

学生指導に関しては、非常勤の大学講師のサポートも受けられるため、自身の学習にも繋がると考えています。

もちろん、無理に全員が行う前提ではありません。

ただし、取り組んだ内容については、期待や要求とセットで評価されるのも事実です。

 

ここで大切なのは、「好きな業務だけを選べる」ということではありません。

理学療法士として成長していくために必要な経験を、本人の成長度合いやキャリアの方向性に応じて、段階的にプランニングしていくということです。

臨床に集中する時期があってもいい。
学会発表に挑戦する時期があってもいい。
学生指導を通じて、自分自身の学びを深める時期があってもいい。

すべてを一度に抱え込ませるのではなく、対話しながら、その人にとって必要な経験を積んでいく。

そして、取り組んだ内容は期待や要求とセットで評価にもつながっていく。

そうした成長機会の設計も、理学療法士として働き続ける上で大切な環境の一つなのだと思います。

入職時点の完成度より、入職後にどう変化できるか

最後に、湘南第一病院で働く上で大切にしている採用・育成の考え方について聞きました。

 

結城:
当院では、採用時点の知識や技能よりも、入職後にどう変化できるかを重視しています。

急性期に必要な対応力は、経験を通じて身につけていくことが可能です。

一方で、継続していくうえで分かれるのは、スキルの差そのものではありません。

振り返りができるか、フィードバックを行動に変えられるか、状況に応じて調整できるか。

求められる役割が変化している中で、自分たちも変化していく必要があります。

もちろん教育やサポート体制は整備しますが、ご本人の仕事に向き合う姿勢やお人柄が、この環境で通用するかどうかの基準になります。

急性期病院で働く理学療法士と聞くと、入職時点で高いスキルや判断力が必要だと感じる方もいるかもしれません。

もちろん、専門職として学び続ける姿勢は必要ですが、知識や経験がないと採用されないということはありません。

経験を通じて学ぶこと。
振り返りができること。
フィードバックを行動に変えられること。
状況に応じて、自分自身も変化していけること。

当院では、そうした入職後の変化。つまり成長の見込みを重視して採用しています。

高齢者リハビリテーションに求められる役割が変化しているからこそ、働く理学療法士にも、変化していく力が必要なのだと思います。

▼高齢者リハビリテーションに求められる役割の変化とは?
→【理学療法士の将来性は?超高齢社会で変化するリハビリテーションの価値】

 

高齢者リハビリを続けるために必要なのは根性ではない

ここまで、湘南第一病院リハビリテーション課の働き方について、

・1日の業務量
・休み方
・成長機会のプランニング
・採用・育成の考え方

という視点からご紹介してきました。

急性期の高齢者リハビリテーションは、決して簡単な仕事ではありません。

患者さんの状態変化に合わせた判断や、多職種との連携、退院後の生活まで見据えた関わりが求められます。

だからこそ、理学療法士一人ひとりの頑張りだけに任せるのではなく、働き方そのものを設計する必要があるのだと思います。

単位数だけで業務量を考えないこと。
休むときは休むというメリハリを大切にすること。
成長機会を一律に抱え込ませず、段階的にプランニングすること。
入職後の変化や成長を支えること。

こうした具体的な仕組みがあるからこそ、高齢者リハビリテーションに向き合い続けることができるのだと感じました。

もちろん、これらの取り組みはまだ試行錯誤の途中です。

それでも湘南第一病院リハビリテーション課では、一人でも多くの理学療法士が、やりがいを持ってチャレンジし続けられる職場環境をつくっていきたいと考えています。

急性期で成長したい。
高齢者リハビリテーションに向き合いたい。
でも、働き続けられる環境かどうかも大切にしたい。

そんな方にとって、この記事が職場選びの判断材料になれば幸いです。


以上、リハビリテーション課の結城リーダー、佐藤さんに聞いた「高齢者リハビリに向き合い続けるための働き方」についてのインタビューでした。

今回の取材を通して、働き方というものは、単に「休みが多い」「業務量が少ない」といった条件だけでは語れないのだと感じました。

もちろん、休日数や1日の業務量は、職場を選ぶ上で大切な情報です。

しかし、それ以上に印象的だったのは、湘南第一病院のリハビリテーション課が、高齢者リハビリテーションに向き合い続けるために、働き方そのものを考え続けているということでした。

患者さんに関わる時間。
多職種と情報を共有する時間。
休む時間。
挑戦するタイミング。
入職後に変化していくための関わり方。

その一つひとつを、理学療法士任せにするのではなく、組織としてどう支えていくのか。

高齢者リハビリテーションに本気で向き合うからこそ、働き方や成長環境もまた、現場に合わせて変化し続けているのだと思います。

 

■今回ご紹介したライフケア事業部に関する記事はこちら

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